新型FIT用NOBLESSEエアロ寸法の拘り

写真は、新型FIT1.5RS純正バンパーを撮影しています。(NOBLESSEエアロは現在、開発中)

1. 当初、1.5RS純正バンパー同寸法を計画していました。
しかし、1.5RSに車高調を組み車高を下げてみると
純正バンパーの高さに違和感が出る事に気付きました。

黄色矢印が、サイドステップと地面の距離。
黒色矢印が、フロントバンパーと地面の距離。

明らかに違いが・・・。
この違いが違和感の原因です。

ノーマル車高では、そんなに違和感が感じられませんでしたが、
車高を落とすと地面との距離が縮まるので、差がより明確になってしまうのでしょう。
2. 真横から撮影し、純正サイドステップの高さに合わせて、
黄色線をRS純正フロントバンパーまで描くと、こんなにも差が・・・。
3. 真横全体の写真。

この状態は、195-50-15というタイヤを装着しており、タイヤ外径が純正タイヤ外径より
33.9mmも小さく、同じ車高調セッティングでもタイヤの外径の小ささにより、17mmも
実車高が低くなっている状態です。
つまり、一般の人が車高を落とすレベルでは限界域に近い状態です。

通常のタイヤサイズで普通の車高調で限界まで落としても、ここまで下がらない計算になります。

この状態でサイドステップと地面の高さは指5本。
フロントと地面の高さは、指8本もあります・・・。

その事を考慮すると、純正同寸法のフロントバンパーサイズでは、オーバーキャパシター
(つまり、実用性を考慮しても実用性があり過ぎて、逆に車高が高く見えてしまう)
になってしまう事です。
4. このゴム製のベロの底位置が、純正サイドステップと同じ高さになっています。
注意:正確にゴムの位置を測定していませんので、あくまで目安です。

他に、アンダーカバーも丸見えなので、これらを隠す為にも、純正サイドステップ
の寸法にフロントエアロの高さバランスを合わせる必要を感じました。

コンパクトカーは、オデッセイやステップワゴンと違って、全長も短く、特に新型FITは
フロントタイヤが前方向にある分、純正フロントバンパーサイズより少し↓方向へ延長
させても実用性を十分に確保できます。

従って、NOBLESSEのWortenシリーズで挙げている「純正同寸法」の必要性が
無いどころか、かえってFITの場合はサイドとのバランスが保てないので、
先代Fit同様、ゴム製ベロ底まで延長させる事にしました。
5. こちらが先代Fitの横から見たエアロ高さのバランスです。

サイドステップとフロントエアロの高さバランスが整っています。
(リアまで揃えてしまうと、実用性が無くなるし、VIPスタイルになるので・・・)
6. こちらが、新型FITのNOBLESSEエアロの高さバランスを考慮し、描いた画像です。

サイドステップは純正サイズとし、ジャッキも使えて実用性確保。
フロントは、サイドとの高さバランスを考慮しながら決めています。
(全く同じ寸法にするとフロントでっかちになるので、若干の角度を設けてバランスを整えています)
7. 次にリアバンパー。

リアバンパーもフロント同様「純正同寸法」ではありません。
サイドステップと高さを揃えるまではいきません(逆に大きすぎるから)が、
バランス良く実用性を損なわないレベルで少し延長をします。

@のジャッキポイントは、純正同寸法では隠れません。
Aのポイントは全部隠すとバカデカいリアバンパーになってしまうので、
Aの部分は全部隠せません。

これらを元に、一番バランスの取れた寸法にします。
8. せっかくエアロを付けるんだから、このジャッキポイントは少しでも被したい所です。
しかし、しっかりジャッキは使えるよう工夫しながら延長します。

ジャッキの機能性を損なわず、見た目もカッコ良く実用性も確保!

これは先代Fitでも活用された「エアロ寸法」を決めるNOBLESSEのエアロ開発の拘りです。